その後ワム!は好調な人気を維持しつつ4年で解散。ジョージはソロアーチストとなった。Faithは日本でもヒットしたが、アイドル的なルックスとポップなメロディーで人気のあったジョージがFaith以降急に男臭くなったので、離れて行ったファンもいたと思う。私はベタなアイドルより大人のアーチストになったジョージの方が何倍もよかった。そして私は高校生となり始めて仙台のタワーレコードに行って「Faith」 のCDを買った。ついでに今さらながらの「Music from Edge to Heaven」「Make It Big」も買った。丁度日本にタワーレコードができたころで、こんなに安く洋楽CDが手に入るのかとびっくりしたものだった。

Faithはどの曲もよかったのでとにかく良く聴いた。その後私は留学のためアメリカに渡った。その時もFaithを録音したカセットテープがいつも一緒だった。あまり聞かなくはなっていたけど、自分の青春のアルバムだった。

ちなみに留学時はアメリカではハードロックが流行っていたと思う。あと覚えているのは、口パクで批判を受けたMilli Vanilli。向こうでPretty Womanを見たのでよく覚えているのだがRoxsetteのIt Must have been LoveとかラジオとかMTVでよく聴いたような気がする。ネットで当時の流行を見るとBobby Brownとかも流行ったみたいだけど、ベタすぎるせいか覚えてない。Janet Jacksonは当時ホームステイしていた家で、もう一人の留学生の男の子からカセットテープをもらったんだった。Guns N’ RosesのPatienceのカセットシングル(笑)を向こうで買ったんだけど、どこ行ったかな。The Bangles の Eternal Flameもこのころだったんだなあ。思い出すだけで胸が熱くなる。音楽と思い出はいつも一体だ。

さて、話を戻します。日本に帰り受験勉強の後大学生になると、私の中で洋楽があまり存在感がなくなっていきました。でもListen Without Prejudiceは買いましたよ。好きだったのはラストのWaiting(Reprise)だから彼が25Liveで復活したとき、オープニングの曲がこれだった時にはこみ上げるものがあった。そして歌詞が正に当時の彼の為に用意されていたようで、さらに胸が熱くなった。

はい、そして気がつくと社会人に。ジョージの話なんかどこでも聞かなくなってきて、はっきり言って年々私の中で過去の人になりつつありました。そして忘れもしない私が27歳の時、正社員をやめた後、ITベンチャーでアルバイトしていたのですが、昼休み会社のPCで”あの”事件を知りました。当時のNO1ポータルサイトYahoo!のTOPニュースに出ていたのです。私はそのとき初めて猥褻という言葉を漢字で見ました。そして当時多くの女子がそうだったように、私もジョージを軽蔑し、ファンだったことを恥ずかしく思うようになりました。

その3へつづく